「トマトが赤くなると、医者は青ざめる」
ヨーロッパの有名なことわざなんですが、トマトが熟して赤い色素のリコピンが増えるとみんな健康になって、病気でお医者にかかる人が減ってしまうといった意味です
近年の研究により、トマトに含まれるカロテノイド系色素のリコピンは、ビタミンEの100倍もの抗酸化作用を持ち、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病、肝臓及び大腸ガンの発症抑制、煙草による肺気腫、アレルギーなどに効果があることが裏付けられてきました
また、しみ(美白)、しわ、日焼け、肌状態の改善にも効果があるそうです
リコピンは脂溶性なので、オリーブオイルなどの植物油と一緒に摂取したほうが吸収率が高くなりますし、また熱による変化もほとんどないので、煮込み料理にしてもオッケーです。(トマトは煮込むとうまみ成分の「グルタミン酸」が増えます)
ローフードの酵素栄養学の観点からは、生きてる酵素をまるごといただける生食がオススメです
前置きが長くなりましたが、今日はそのトマトをテーマに調理実習をいたしました
トータルビューティーセラピスト科Ⅱのなおちゃん先生が、実習室裏手の自家菜園からサニーレタスなどをちぎって来て、手際よくトマトサラダを盛り付けてるとこです
魚介た~っぷりペスカトーレ、ガルバンゾ―と野菜てんこもりミネストローネ、完熟トマトサラダ、ポトフトマト風味、そしてエスプレッソ
「うまうま」
途中の写真がかなり抜けてましたが、どれもこれも大変おいしくベリーナイスグッドなランチ・・・あ、いや、レッスンでございました
また、薬膳食材としてのトマトには
1.生津止渇(しょうしんしかつ)・・・津液を生じさせ、熱邪による口渇をとる
2.健胃消食(けんいしょうしょく)・・・胃の調子を整え、食欲不振、消化不良を改善する
などの効能があります
トマトのリコピンなどのフィトケミカルを意識しながら積極的に野菜を摂取して美容や健康の増進に役立てることは、植物療法(フィトテラピー:アロマテラピーやハーブ、タラソテラピーなども含まれる)の一種と考えられます
毎日の料理のちょっとした工夫や心構えで、身体の内側からキレイにそして健康においしくいただけたらいいですよね